【天上天下唯我独尊男ドクソ】

自分を知るためのブログ

【頭がいいのはお前だ、山田!】

 

皆さん、こんばんは『ドクソ』です。

 

以前の記事【賢者は多くを語らない②】で僕がかつて勤めていた会社の先輩の話をしたが、今回はその会社で僕の後輩に当たる知人(以下・山田)について書いていきたい。

 

山田は人懐っこい奴で、周囲の先輩方によく可愛がられていた。

よく失敗するので怒られる回数も同期の社員より多いのだが、「でへへ」と笑うその表情を見ていると何だか許せてしまう、不思議な魅力を持っていた。

 

その頃の僕は担当の部署の上司と、反りが会わなくてカリカリしていた。

 

今思えば、その上司は非常に仕事が出来る合理的な考えを体現している人で、口から調子の良いでまかせを言う僕の人間性を疑っていたように思う。

 

ほんとに優秀な方々に手間をかけさせてしまって今も反省している。

 

全面的に僕が悪いのは明確だが、その時は上司が僕の言うことを端から否定するので、精神的に参っていた。

 

仕事の休憩時間に上司と山田と僕の3人が一緒になる場面があった。

 

そこでの会話が印象に残っている。

上司が言った。

「山田くんとドクソくんって休みの日は何してるの?」

 

僕はその時に「自分の将来の為に勉強しています」的な事を答えたと思う。

 

山田はその上司の発言に対してこう言った。

「友達が多いもんで遊びまくってます、最近彼女も出来たから、休みの日はやることが多くて困ってますよ」

 

そしてでへへと笑う。

 

僕はその時山田に対して素直に「いいなぁ、友達がいっぱいいて」と言った。

 

山田はまた笑って「ドクソさんとも飲みに行きたいですね」と返してきた。

 

僕は少し不思議に思ったのを覚えてる。

山田が僕の為に時間を割くのが有益だと言った事に対してだ。

その時はただの社交辞令かなと思っていた。

でもちょっと嬉しかった。

 

僕は意外だったので「僕と飲みに行きたいなんて、誰も言わないよ、山田は変わってるなぁ」と言った。

 

すると山田は少しだけ首を傾げて言った。

「ドクソさんと話したいと思ってる人、いっぱいいますよ?だってウチで扱ってる商品のこと聞くと、いつも返答が早いのってドクソさんですもん」

 

また、でへへと笑って会話を続ける山田。

 

「皆、言ってますよ、ドクソさんて頭が良いよねって」

 

僕は今までの人生で、自分の頭が良いと思ったことは無いし、他人からそう言われた記憶も無い。

だが山田は屈託の無い笑顔で僕を見るもんだから、こう言うしかなかった。

 

「あ、ありがとう」

 

上司はここで僕に対して「うん、ドクソは結構色んな事に詳しいよね」と言った。

 

多分、これが上司からの初めての良い評価だった。

 

上司は話を続ける。

「山田の方が忙しそうだから、明日休みあげるわ、最近皆仕事に慣れてきたみたいだから、そんなに人いなくても仕事が回るんだよね」

 

山田は「ヒャッホウ」と言って、大袈裟にジャンプして見せた。

 

上司も僕もそんな素直に喜ぶ姿を見て、思わず笑ってしまった。

 

その翌日は僕も出勤する日だったが、山田に対しての嫉妬は無かった。

僕も山田の方が有意義に一日を過ごせると思ったからだ。

 

そして二日後、山田に休日の様子を聞いたら「なんか一日寝ちゃいました」と言っていた。

 

こいつには敵わない、僕はそう思った。