【天上天下唯我独尊男ドクソ】

自分を知るためのブログ

【太っちょドクソと痩身ガウェイン ドクソの妄想寓話】

 

皆さん、こんにちは〖ドクソ〗です。

 

※この記事では四十路の変なおじさんが少しの体験談を織り交ぜながら妄想を書いています。

 

僕の知人の「ガウェイン」は、綺麗な彼女の「マチルダ」と同棲し、幸せな生活を営んでいる。

 

だが最近小さな諍いがあったそうだ、それはガウェインの趣味に関することで、口論になったらしい。

 

どうやら大の「車好き」なガウェインが、自分の夢である高級車を買いたいと言った事が発端らしい。

チルダは自分たちの給与や生活に身の丈の合っていないその提案を却下したそうだ。

 

休日、僕がスーパーマーケットで買い物をしていると、落ち込んだ顔をしたガウェインと偶然遭遇した。

ガウェインは僕の顔を見るなりその腕を掴んで車に乗せ、近所の寂れたカフェに連れ込んだ。

 

僕って腕掴まれること多いな・・・

 

そして案内された席に腰を落ち着かせて、ガウェインはしゃべり始めた。

「なあドクソ、俺ってそんなに自分勝手かな?」

 

僕はその質問の真意を探す。

僕の知るガウェインは努力家だし倹約家で愛彼女家(?)でもある。

自分が決めたことに関してはそれに対して一直線に向かう行動力の持ち主で、たまにそれで人と口論になってしまうこともある。

 

所謂「正直者で頑固者」であり「人情家」で少し昔気質な人間という印象だ。

 

予想に過ぎないが、基本的に倹約家であるガウェインは、幾らかの貯蓄もあり以前からその高級車を購入する心算ではあったんだろう。

ガウェインは続ける。

「俺はオープンカーを買って、綺麗な景色を見ながらマチルダと最高のデートをしたい、そして綺麗な高台に行って、プロポーズしたいんだ」

 

「このままじゃその計画が台無しになっちまう、ドクソ、お前何とかマチルダを説得してくれないか?」

 

話の背景が分かったので、僕はガウェインにこう告げた。

 

「マチルダが怒っているのはガウェインに対してなのかちゃんと確認したかい?」

 

ガウェインは吃驚して僕の顔を見て言葉を返してきた。

 

「だって、車を買いたいって言ったら、今迄に無いくらい怒り始めたんだぞ?それに対して怒っているに決まってるだろ」

 

「うん、でも僕はガウェインが倹約しているのも知っているし、マチルダもガウェインが無駄なことに散在するような人間だとは思ってないと思う。二人の間には信頼があるし、普段のマチルダは僕が見る限り平穏で人に一方的に怒りをぶつける様な人じゃない」

 

ガウェインは頭を抱えてしまった。

 

「じゃあ、なんで反対なんかするんだ」

 

一杯400円の珈琲はフレイバーが効いていて、店内にも甘ったるい香りが充満している。

 

「僕はどうしようも無い人間だけど、その僕に相談してくれたことはとても嬉しい、ありがとうガウェイン」

 

「だからプロポーズの件は隠してないでそのままマチルダに伝えてごらんよ、君の夢はサプライズで彼女に感動を与える事なんだけど、結構サプライズって独善的な事が多いように思うから」

 

「泣いて喜ぶ彼女の姿を見たいのは、素敵な考えだとは思うよ」

 

少しするとガウェインは顔をあげて「そうだな」と言って立ち上がった。

 

「話を聞いて貰って、ありがとうドクソ、ここの珈琲はおごるよ」

 

そういって会計を済ませ、僕を家まで送り届けてくれた。

 

当日の夜、ガウェインから僕のケータイにメールが届く。

 

「和解しました」

 

たった6文字のメールだった。

 

後日、いつものようにスーパーマーケットに行くと、仲睦まじいカップルを目撃した。

ガウェインとマチルダだ。

 

今度は僕から声を掛ける。

 

「やあ二人共、仲直りは済んだのかい?」

 

チルダは僕に気付いて小走りで駆け寄ってきて小声で言った。

 

「ガウェインの相談に乗ってくれてありがとう、私も隠していたことを彼に話したわ」

 

「隠してたことがあったんだ、それはなんだったの?」

 

そう僕が聞くとマチルダは少し照れたような表情で答えてくれた。

 

「赤ちゃんが出来たのよ」

 

「昨日正直にサプライズのプランを話す彼に、感動して私も正直に話すことにしたの」

 

「ガウェインったらその場で嬉しくて泣きだしちゃったのよ」

 

ガウェインが構想していたサプライズは失敗に終わったが、それを超えるサプライズ受ける結果となった。

ガウェインが自分で想像していたよりも大きな感動を味わうことになった。

 

「そっかー」

 

僕は何だか涙が出てきた。

チルダが笑って言った。

 

「ホントにドクソって泣き虫よね」

 

 

 

 

 

 

 

※この記事は四十路の駄目なおじさんが少しの体験談を織り交ぜながら妄想を書いています。